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[ 版面(印刷面)と組み方 ]

 仕上がり寸法によって、当然のことながら、版面(はんづら)の面積は変わります。版面というのは印刷されるべきスペースのことです。さらに、フォントサイズや組み方によっても微妙に変わります。組み方というのは、一行に何字入れるとか、行間をどの位あけるか、縦組みか横組みかというようなことです。

 また、内容によっても変わります。表組や図面の多いもの、写真集、漫画や絵本、最近はやりの大判の週刊誌、情報誌は紙面一杯に印刷されています。つまり、大きく分けて読み物主体か、見たり調べたりが主体かで違いがあるのです。出版物の目的や機能に応じて版面と組み方をどう決めるかになるのです。

 版面に対して、周囲の余白をマージンといいますが、落ち着いて読める条件は、マージンが比較的十分あるということです。少し古い調査ですが、版面が45%から55%程度の本が最も安定し、40%以下では安定感が失われ、60%を越えると圧迫感があるといわれています。文字主体の読ませるものが多い自費出版ではこの数値を参考にすると良いでしょう。

 そのことを踏まえて、文字の大きさ(フォントサイズ)と行間も決めます。

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